州によって違うと思うが、ヤギが通っていた高校は州の決めた規則にしたがって、理科の授業は40時間以上のラボを行わないといけなかった。これが無いと学年末の州が主催するテストを受けられない。となると、final exam (学年末テスト)が受けられない。
生物は結構すごいラボが色々あった。最初の頃は、「種から植物を育てるときに、塩をかけるとどうなるか」などかわいい実験ばかりだったが、しばらくするとバクテリアを育てたり、(小さい)豚を解剖したり、わりとグロい系統になってくる。
ちなみに、豚の解剖シーズンが終わる時、もちろんテストはあった。上手に解剖された豚は、テストの出題のために選ばれる。教室のラボ用テーブルを迷路のように並べ、 そのテーブルの上に選ばれた豚たちが置かれる。各豚の前に生徒一人が立つ。見た目は大量生産のアセンブリーラインみたいだ。
目の前の豚をみて、印がつけられている臓器の名前を自分の答案用紙 に書いていくのがテスト。2分おきくらいのペースで先生が合図を出し、次の豚に移り、時間内にその豚の問題を答える。
3週間くらいホルマリン漬けだった豚たちが、教室にむき出しで並べられているから、結構やばいくらい臭かった。臭いに弱い人は、このテストは厳しかったんじゃないかな。
そして、豚から豚へ次々と回っていくとき、「私の豚さんはどこ?」と考えながら受けるテストも微妙ではあった。ヤギの豚は心臓の問題の豚として選ばれていました☆
まぁとにかく、今日の本題はジャガイモだ。10年生の時にやったラボの中ではエンザイム(酵素)の実験もあった。普通だったらジャガイモを使うところ、うちのクラスはレバーを使った。(理由は、うーん、先生の趣味?)
このラボでは、水を沸騰させるためにいつものBunsen burnerではなく、小さいホットプレートみたいな機械を使った。なぜこのラボに限って?とヤギは思った。もちろんプレートの上でレバーを焼こうとする人は出る。以前そのような生徒がいたため、ヤギたちは始める前にきつく注意を受けた。
先生がスーパーから買ってきたクラス分のレバーは、発泡スチロールのトレイにパンパンにつめこめられていて、押さえつけるようにラップされていた。あの光景はたぶん一生忘れない。
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