世界史は本来2年間にわたって学ぶ科目。普通クラスの人は、9年生(アメリカだと、これが高校1年目)の時に前半、10年生の時に後半を学ぶ。
なぜか、9年生の歴史は「普通クラス」しかない。APがない。Honorsもない。だから10年生でAPを取るつもりの人も、9年生の年は「普通クラス」の前半授業を受けるしか選択肢が無い。
APを取る10年生にとって、前の年に取った「世界史前半」は無効になる。なぜなら、APの授業のためにはAPのレベル、APの教科書で、メソポタミアから勉強していないといけない。「普通クラス」で学んだことは通用しないことになっている。
最初からやりなおしになるのだ。世界史の内容が変わるわけでもないのに、なんなんだろう。
学年が始まるのは9月。APの試験は次の年の5月(全国同じ時にやるので、この日程はずらせない)。正味8ヶ月で世界史全部やるのは無理だ。だから、前もって夏休みの宿題として、世界史の3分の1を自力で勉強しなさいということだった。9年生の最後(6月)に分厚い紙の束をもらう。その紙の束が何かというと、AP世界史の教科書のコピーだ。これを全部読んで、論文二つ書いた。
今でも忘れられない。あの黄色い紙の魔の束。ああ、思い出すだけで涙出そう。
そう、これが問題点第1。授業内容の最初の3分の1が自習。そして、強制で受けさせられる9年の歴史の授業が無効になること。もしかしたら、学校によってこの欠点は改善されているかもしれない。州が変われば、根本的なところで違いもあるだろうし。
問題点第2 : 先生の態度。これはローカルな欠点だ。
「お前たちがAPだ。APは大学レベルだ。だからお前たちが大学生レベルだ。だから、自分で勉強しろ。先生は何もしない」
先生にこんな態度取られたら、勉強する気力もなくなるやい!
たまに生徒が質問すると、先生は「教科書で調べなさい」と言った。その理由は、「テストの日、先生は君たちの隣で質問をいちいち答えてあげることができないから、今、授業中も答えてあげるわけにいかない」
なんじゃそりゃ?!
その論理が成り立つなら、ヤギたちはテスト当日教科書を持って行ってもいいってことになるぞ!!(もちろん実際は、鉛筆・消しゴム以外の持ち物は禁止です)
なので、ハイスクール時代の「お前たちは大学レベルだから質問に答えない」は何だったんだ?!
ふう、この話は実はまだ続きがある。なので、また次回☆
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